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図書館にでも行ってみる?

2018.4.5公開

みなさんにとって、東京外国語大学(以下「外大」)の図書館はどんな印象ですか?
今回は、配属されて1年目・2年目の職員から見た外大の図書館について、対談でお届けします。

対談者:
2017年4月に着任 学術情報課長・笠原政宏さん
2016年4月に新規採用 学術情報課・上村千尋さん

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上村: 着任されて、もうすぐ一年ですが、学生の印象はどうですか?

DSCF0946笠原: こつこつと積み重ねてゆく「一夜漬けをしないタイプ」かな。語学って一夜漬けじゃどうにもならないからね。

上村: 確かに、試験期間でなくても授業期間中は図書館の閲覧席やPCコーナーには利用者の姿が多いですよね。では、ここから建物・蔵書・サービスの三つの視点から、外大の図書館とはどんなところか、お話ししていきたいと思いますが―

 

—— 建物について

 

DSCF0947上村: まず、外観がとてもきれいですよね。学内の他の建物と色が統一されていますし、それに、窓が多くて大きくて「ガラス張りの図書館」って感じがします。

笠原: 完成した2000年当時はこういうガラス張りがはやっていたなあ。そういえば着任する前に外大の図書館に来たとき、一階から入ってどこに行ったらいいのか分からなかったけど、奥の方に案内があって暗い階段を上っていった記憶がある。そうそう、図書館のゲートを入らなくても新聞や雑誌が読めるのは良いよね。かなり珍しいんじゃないかな。誰でも使える自習室(自由閲覧室)があるのも良いよね。

上村: ちょっとした空き時間に新聞を読みに来ることもできますし、学外の方も利用できますね。閲覧室の中心に位置する中央階段も、2階から4階にかけての吹き抜けも、初めて来たときはとても印象に残りました。

笠原: 吹き抜けは開放感あって良いよね。学習環境としても重要だと思う。その分、棚と閲覧席が少なくなるんだけど…。まっすぐ四階まで行ける階段ってのもなかなかないよね。

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—— 蔵書について

 

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上村: 外大の蔵書の特徴は、なんといっても言語数の多さだと思います。自分が職員になるまで、外国語の本がどのように購入され、登録されているか、考えたことがありませんでしたが、受入や目録といった図書館のお仕事にも外大ならではの工夫があるんですよね。

笠原: 受入・目録って一般的にはよく知られていないものだけど、簡単に言うと、本を購入することと、本の情報をデータベースに登録して探せるようにすることだよね。外大ではいろんな言語の本を扱うけど、手に入れるのも大変で、国内の書店からだけでなく、先生に現地で買ってきてもらうこともあるし。データを登録するにも文字が読めないと難しいので、外大出身の職員や外大生のアルバイトの人たちが協力して作業にあたっていたりね。いかにも外大らしい。

上村: 本の配架方法(並べ方)も特徴がありますよね。テーマ・分野によって配架先(並べる場所)を分けるのが図書館では一般的ですが、外大ではまず本文の言語で分けて、その中でテーマ・分野ごとにまとめて並べていますよね。実際に本棚を見てみると、日本からスタートして、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカへと、世界各地の言語の本がそれぞれまとまって並んでいて、本棚を巡るだけでも世界を旅しているような感覚を味わえます。

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—— サービスについて

 

DSCF0966笠原: 外大の図書館には約80万冊の蔵書があって、決して少ない方じゃないと思うんだけど、それでも残念ながら目的の本がない場合もあるんじゃないかな。そんな時は、他の図書館から借りられるんだよね。

上村: はい、ILLサービスと呼ばれていますが、外大ではILLでも外国語のものがよく借りられるのが特徴です。海外の図書館から取り寄せることもあります。どうしても見つからない場合もあるんですけどね…。

DSCF0934笠原: 図書館で本が見つからなくても諦めないで、カウンターに相談してみれば、どうにかなるかもってことだね。実費が掛かる場合があるので予めご承知おきを、ってこれは利用する学生さんへのひと言ですが。

上村: 2014年にTAC(多摩アカデミックコンソーシアム)に参加したので、近隣の5つの私立大学の図書館の本を無料で取り寄せることができます。TAC図書館サービスを使えば借りられる本の幅がグッと広がるので、ぜひお勧めしたいサービスです。

笠原: 今回は本を借りたり取り寄せたりするサービスについて話しましたが、別にそうした目的でなくても、行けば何か出会いや発見があるかもしれない、そう感じてもらえる図書館でありたいね。

 


 

DSCF0964大学生活はあっという間です。その中で、本や新聞・雑誌を読んだり、調べ物をしたり、課題をしたり、グループディスカッションをしたり……と、図書館を存分に利用してください。大学生活で身に付けたことは、みなさんの今後に役立つ財産になるはずです。私たちは、少しでもみなさんの手助けができればと思っています。

 


 

*本対談は、東京外国語大学出版会&附属図書館の『ピエリア』(非売品)2018年春号で特集されたものです。

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参考:
東京外国語大学附属図書館ウェブサイト
東京外国語大学出版会ウェブサイト