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夏学期が来た!

2017.08.21公開

東京外国語大学では、7月10日から夏学期がスタートし中間地点となりました。

短期海外留学科目「ショートビジット」を選択し、海外にでかけている学生は361人に上ります。また府中キャンパスでも、春・秋学期とは一味違う海外協定校の教員や特別ゲストによる授業、本学の特色を生かしたワークショップなどが展開されています。また、ボランティア活動に参加する学生も多数います。

今回のTUFS Today では、そんな「夏学期前半」の様子をレポートします。

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Contents

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海外へショートビジット hikoki

東京外大は、夏学期や冬学期に海外の本学協定校に短期で留学する「ショートビジット制度」を設けています。世界教養プログラム短期海外留学科目「ショートビジット」に登録して履修することにより、留学前教育、留学後教育をあわせて担当教員により単位認定が行われ、1回の留学に対し2単位が付与されます。今年の夏学期は、31ヶ国51の大学に総計361人の学生が参加します。

◆ ショートビジットの3つのタイプ

ショートビジットには、3つのタイプがあります。ひとつは、専攻言語のスキルアップをめざす「各国言語コース」、高度な英語力の習得をめざす「英語コース」、そして、英語を使って各大学で行われるサマーセミナーに参加し、国際関係や歴史、文化など、それぞれのテーマについての教育をうける「英語で学ぶ総合型コース」の3つです。今年の夏の参加者別分布は、次のとおりです。

  • 各国言語コース:202名(昨年度152名)
  • 英語コース:134名(昨年度131名)
  • 英語で学ぶ総合型サマーコース:25名(昨年度13名)

一部の学生は、JASSO(日本学生支援機構)奨学金が支給されることになっています。

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▼ 各国言語コースへ

イタリア ヴェネチア大学 3名、トリノ大学 5名 ドイツ ギーセン大学 1名、ミュンヘン大学 9名
イラン イスラーム自由大学シーラーズ分校 15名 トルコ アンカラ大学 18名
エジプト カイロ大学 2名 フランス エクス・マルセイユ大学 2名、グルノーブル大学 2名
オーストリア ウィーン大学 11名 ベトナム ハノイ国家大学・人文社会科学大学及びホーチミン国家大学・人文社会科大学13名
韓国 ソウル大学校 2名、延世大学 2名、韓国外国語大学校 2名 ポーランド シロンスク大学 3名、ヤギェロン大学 7名
スイス ジュネーヴ大学 17名 ポルトガル コインブラ大学 1名
スペイン アルカラ大学 2名、サラマンカ大学 8名 ミャンマー ヤンゴン大学 9名
台湾 開南大学 4名、国立台湾師範大学 9名、国立台湾大学 1名 メキシコ グアナフアト大学 7名
チェコ プラハ・カレル大学 6名 コロンビア エアフィット大学 4名
中国 上海外国語大学 1名、北京語言大学 6名 リトアニア ヴィータウタスマグヌス大学 4名
香港 香港中文大学 4名 ロシア モスクワ大学及びサンクトペテルブルグ大学 11名、極東連邦大学 6名
モンゴル モンゴル国立大学 5名

このうち、ベトナム、ミャンマー、トルコには、ベトナム語、ビルマ語、トルコ語を学ぶ1年生全員が参加しています。

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▼ 英語コース

アイルランド アイルランド国立大学コーク校 35名 ニュージーランド オークランド大学 10名
イギリス エセックス大学 5名、マンチェスター大学 2名、リーズ大学 1名、ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院 2名 フィリピン デラサール大学 14名
カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学 25名、レジャイナ大学 10名 米国 カリフォルニア大学サンディエゴ校 14名、コロンビア大学 2名、サンディエゴ州立大学 7名、ハワイ大学マノア校 7名

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▼ 英語で学ぶ総合型サマーコース

イギリス マンチェスター大学 1名、ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院 6名 フィンランド オウル大学 2名
インドネシア ガジャマダ大学 8名 ブルネイ ブルネイ・ダルサラーム大学 8名


劇作家・演出家の平田オリザ先生による特別集中講義!

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この夏のビッグ集中講義、今、日本の現代演劇界でもっとも注目されている劇作家で演出家の平田オリザ先生による3日間の集中講義を実施しました。

講義では、簡単なワークショップを通じて、演劇の本質や構造を理解しつつ、現代社会が抱えるコミュニケーションの諸問題を演劇知の視点から考察しました。

参加学生の感想

奥野 叡さん(言語文化学部インドネシア語3年)

DSCF7269講義を聞いて思ったのは、コミュニケーションでは、演劇という文化の一側面の話から社会問題や政治の話まで、拡散していったり逆に収縮していったり、話の広がり方だったり繋がり方だったりが、2つの広いカテゴリーと小さなカテゴリーの繋がりを如実に表していてすごくおもしろかったです。コミュニケーションはとってなんぼだと思っていたので、それがなぜ正しいことなのか裏付けることができなかったので、平田先生の話を聞いてその基本が謎溶ける感じがしました。

澤島 さくらさん(国際社会学部南アジア地域2年)

演劇の授業だと聞いていたのですが、来てみたら、文化や地域社会との関わりなど広がりがあって、演劇からこういう広げ方もできるのだと思いおもしろかったです。

くろずみしほさん(特別聴講生2年)

コミュニケーション専攻なので、コミュニケーションと教育についてとても関心がありましたので、今回の講義を聞けて、今後研究したいと思う課題も見つかりました。


ジョイント・エジューケーション・プログラム(JEP

①ラオス国立大学とJEP

文部科学省「大学の世界展開力強化事業(ASEAN地域における大学間交流の推進)」による「日本発信力強化に貢献するミャンマー・ラオス・カンボジア知日人材養成プログラム」が2016年度秋からスタートしました。ビルマ語・ラオス語・カンボジア語を学ぶ本学学生と、ミャンマー・ラオス・カンボジアの大学生で日本語を学ぶ強い意欲をもつ学生を双方向に交換し、これら3国に精通する日本人、日本語を操り日本社会を理解し日本と同地との架け橋となるミャンマー人、ラオス人、カンボジア人を育てるプログラムです。

2017年7月13日から17日の日程で、協定校であるラオス国立大学よりブンタウィー・ソーサムパン社会科学部副学部長、ワンカーン・タムパマンコーン文学部日本語学科副学科長と共に日本語を専攻する学生5名が本学を訪問し、ラオス語を専攻する本学学生とタンデム学習を行いました。15日には、日本歴史文化学習で鎌倉も散策・見学しました。

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②ミャンマー・ヤンゴン大学とJEP

2017年7月15日(土)から23日(日)まで、上述の大学の世界展開力強化事業「日本発信力強化に貢献するミャンマー・ラオス・カンボジア知日人材養成プログラム」の短期 JointEducation Programで、5名のヤンゴン大学の学生を受け入れました。

ヤンゴン大学の学生は、ビルマ語専攻の学生とともに行うタンデム学習として、江戸東京博物館、鎌倉などへの一日研修や、お互いの文化を学ぶ授業、ホームビジット等多彩なプログラムに参加しました。

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③トルコ・ボアジチ大学とJEP

協定校からの招へいによるJEPでは、今年はトルコのボアジチ大学からエテム・エルデム教授を迎えて、ボアジチ大学と本学のJEPが行われました。エルデム教授の専門は、オスマン社会史。19世紀から20世紀初頭にかけてのさまざまな西欧化の影響下に進行したオスマン社会の文化変容の複雑さを研究されています。

今回のJEPでは、まず一週間は、トルコ語による講義(地域言語Ⅲ、トルコ語)。歴史の記憶に係わる様々なテーマでのトルコ語での講義が続きました。一部の授業では、学生が日本の「歴史記憶」についてトルコ語で発表。関連する場所へのエクスカーションも行われました。秋からの留学を控える学生の参加も多く、トルコでの授業を、日本で体感しました。

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続く、1週間は、国際社会学部「中東地域研究」の英語による講義。「近代性、西欧化、オリエンタリズム―長い19世紀におけるオスマン社会の文化変容」と題する講義が続きました。19世紀、写真や肖像画の導入、考古学の意味、西洋のオリエンタリズムとそれにこたえるオスマン帝国側のオリエンタリズムなど、多彩なテーマを通じ、オスマン社会の変容を柔軟に理解する必要が説かれました。エネルギッシュで、わかりやすい英語での講義には、市民聴講制度を使って他大学からの参加もありました。

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世界の日本研究者による国際日本研究セミナー

170724_10東京外大では、毎年夏、アジアを中心に日本語・日本研究の第一線で活躍している研究者を講師に招へいし、世界における日本研究の現状を学内で直接学べる機会を提供しています。

今年も、6カ国から言語・文化・歴史・文学・教育・社会などの分野における各国・各地域で11名の日本研究者をお招きし、本学教員の講義も合わせて3日間の集中セミナーを実施しました。合わせて各国・各大学から大学院生も招へいし、研究発表を通した研究交流の機会も設けました。

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子連れフィールドワークのノウハウ

東京外大では、2016年度より文部科学省の支援を受けて、女性研究者が活躍できる環境づくりを進めています。その一環で、7月11日に「子連れフィールドワーク実践ノウハウ」セミナーを開催しました。

海外での調査研究を行う予定の学生、若手研究者を主な対象に、子育てをしながら「フィールドワーク」の継続に挑戦する2人の女性研究者から自らの事例が紹介されました。

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子どもを伴ってフィールドワークに臨むことで今までにない「縁」「連帯感」が生まれ調査がスムーズに進んだというエピソード、子持ちならではの苦労・工夫・喜びから、子連れフィールド調査の日程調整などの実践的なノウハウや結婚や出産と研究のバランスなどの深刻な悩みまで議論が交わされました。

中には小さなお子さまを連れてセミナーに参加する研究者も。本学の学生・研究者だけでなく、東京農工大学、国際農林水産業研究センター、首都圏産業活性化協会等、他連携機関からの出席者に加え、一橋大学、京都大学からの参加者もあり、盛況のうちに終了しました。