Skip to content

東京外大とオリンピック

2015.01.13公開

2020年の東京オリンピックまで、あと5年。その成功にむけ、さまざまな準備がはじまっています。本学も東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と連携協定締結を結びました。専門的な多言語通訳の養成など、東京外国語大学には大きな期待が寄せられています。

その、来るべきオリンピックを考えるとき、ぜひ知っていただきたいのは、今から50年前、1964年東京オリンピックでの本学学生の活躍です。卒業生のみなさんからの資料の提供を受け、本学附属図書館にて、本学文書館の特別企画展「東京オリンピックと外語の学生たち」が11月から開催されています。今回のTUFS Today では、その一部をご紹介します。会期は1月31日までと、あとわずか。ぜひ、足をお運びください。

olympic01

50年前に開催された東京オリンピックで、東京外国語大学の学生は、競技通訳、一般通訳、競技補助員など様々な形で貢献しました。

◇ 競技通訳として活躍

競技通訳は、競技運営をサポートする人員でした。競技ごとに専門用語などの訓練が必要なことから、大会の前年1963年から養成が進められ大学生がこれにあたりました。これに対し一般通訳は、1964年春に一般公募され、選手村や会場の誘導など、オリンピックの運営のサポートにあたりました。

競技通訳の組織は、原則的に1競技を1つの大学が担当する形で編成されたといいます。これには都内の18の大学が参加し、東京外国語大学は、ボクシング競技と蹴球、つまりサッカー競技を担当しました。公式報告書によるとボクシングには英語担当6 名、フランス語担当2名が、サッカーには英語担当18名、フランス語担当3名が選ばれ、静岡県御殿場市の「国立中央青年の家」(現:国立青少年交流の家)における講習会等の訓練を経て両競技に出場した選手団を助けました。

olympic07

このうち、サッカーのユーゴスラビア・チームの競技通訳を務めた宮渕親二さん(写真上、中央)は、多くの写真を保存されていました。ユーゴスラビア・チームの来日以後、選手村や練習会場に付き添い、息抜きの観光などにも同行されました。ちなみに、この時のユーゴスラビア・チームには、のちに日本の監督となるイビチャ・オシム氏が含まれていたそうです。

olympic08 練習風景。

olympic09  京都観光も。

olympic10 パチンコに興味津々?

olympic05 オシム氏もいたミーティング風景。

◇ 一般通訳

一方、一般通訳には、英語担当340名、フランス語担当170名、ドイツ語担当60名 、スペイン語担当80名、 ロシア語担当50名が募集され、採用された人の中には東京外大の学生・卒業生も含まれていました。

olympic02

高田(旧姓:和泉田)雅子さんは、レスリング会場での会場通訳で活躍しました。

olympic13 このような身分証も大事に保管されています。

olympic14

鈴木洋太郎さん(写真上)は、カヌー競技相模湖選手村で一般通訳を務められました。同じカヌー競技場で公式アナウンスを担った中川(旧姓:塚本)まち子さんは、開会式後に依頼を受け、急遽、英語によるアナウンスを担当されたとのことです。

◇ 競技補助などにも活躍

このほか、外語大生なら誰でも言葉ができるだろう、ということで、サッカー部やボート部などは、競技補助に動員されたといいます。外国メディアなどの下でバイトをした学生も多数、いたそうです。

olympic03 漕艇(ボート)競技運営に携わった本学関係者

olympic11 サッカー部はサッカー競技補助にあたる

olympic12 自動車部は、欧州放送連合(EBU)などで運転手兼通訳のアルバイト

戦後日本の復興の証となり、その後の日本を高度成長への導いた1964年の東京オリンピック。それから半世紀をへて、再びオリンピックが東京にやってきます。多くのことが変わっても、日本と世界をつなぐ東京外国語大学の役割は変わりません。2020年のオリンピックでも、きっと本学学生が活躍する姿がみられることでしょう。

logo思いは、2020へ!

* * * * * *

文書館による特別展示「東京オリンピックと外語の学生たち」

  • 会場:本学附属図書館1階・2階ギャラリー
  • 会期:1月31日まで。

olympic-brochure1

* * * * * *

本HPに写真提供いただいた卒業生のみなさん:
宮渕親二様、高田雅子様、鈴木洋太郎様、東京外語艇友会、伊崎捷治様、サッカー部三木会・山崎様、河内道宜様
監修:東京外国語大学文書館 倉方慶明研究員

ご協力、ありがとうございました。