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東京外大の「英語」

2014.01.10掲載

東京外国語大学の受験においては、「英語」教科の比率が高いことはご存じのとおりです。日本全国から、英語が得意、あるいは、英語に興味のある学生の集まる大学であることは、東京外大の大きな特徴のひとつです。では、本学に入学したのち、高校で学んできた英語力を継続的に、どうのばしていくのか、あるいは、英語以外の言語・英語圏以外の地域を専攻した場合、英語学習はどうなるのか?これは、本学の受験を希望する多くの方から受ける質問です。今回のTUFS Today では、その疑問にお答えします。

本学での英語教育は、「英語を専攻語とする」学生のためのプログラム、「英語以外を専攻語とする」学生のためのプログラム、そして、全員が参加できるプログラムの3つにわかれています。順番にご紹介いたしましょう。


英語を「専攻語」として学ぶ

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入学時に言語文化学部の「英語」、もしくは国際社会学部の「北西ヨーロッパ地域」「北アメリカ地域」「オセアニア地域」を選択して入学した学生は、英語を専攻語(科目名「地域言語A」)として専門的に学びます。また、国際社会学部アフリカ地域専攻でも、専攻語は英語です。

1・2年次では、学部に関わらず週5コマの英語の授業があります(国際社会学部2年は4コマ)。「読む」「聴く」の受信面と「書く」「話す」の発信面を合わせた4技能を大学レベルまで高めるための授業だけではなく、英語を深く読み解くための授業や、英語を深く知るための専門的な授業もあります。英語を多角的に学び、教養のある「大人の英語」を身につけていきます。1コマは、90分の授業です。

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たとえば、1年生の週5コマの英語の授業は、次のような内容です

火曜2限:Academic Writing

火曜3限:Discussion and  Debate /  Presentation

水曜2限:英文法 / 英語音声学

金曜1限:国際関係を読む

金曜3限:文学テキスト精読

2年生では、

月曜1限:Writing-Discussion-Presentation

火曜2限:Developing Communicative Skills through Research Projects  / Creative Writing

火曜3限:Academic Writing  / Improving English Skills through Interpreter Training

水曜2限:英文読解 日本史 / シェークスピア

金曜3限:アメリカ文学

以上は、言語文化学部英語専攻、国際社会学部北西ヨーロッパ・北アメリカ・オセアニア地域専攻の英語の授業例です。


GLIP英語プログラム―全学部生対象の選択英語科目

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言語文化部で英語専攻以外、国際社会学部では北西ヨーロッパ地域専攻・北アメリカ地域専攻・オセアニア地域専攻以外の学生の大半は、大学に入り、新しい言語を勉強します。その選択肢は、26にのぼります。その一方で、英語の学習もかかせません。そのために準備されているのが、GLIP英語科目です。GLIPとは、グローバル人材育成英語教育プログラム(Global Linkage Initiative Program)を指します。その目的は、グローバルスタンダードとしての英語を身につけることです。

GLIP英語科目には、Interactive English、Academic English、Career Englishの3つの科目があり、高校レベルの英語を、学術的な世界やビジネス界で通用するレベルまでステップアップしながら学んでいきます。留学、就職、大学院進学など各自の目的や専門に合わせて、柔軟な履修が可能です。

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Interactive Englishは、少人数の能力別クラスで、「聴く」「話す」「読む」「書く」の各技能を鍛えます(主に1年次)。

Academic Englishは、英語力を学術レベルに高めるための授業です。各スキルに特化した授業や、各学部の専門分野について英語で学ぶための準備をする授業があります(主に2年次)。

Career Englishは、ビジネスの最前線で活躍するための実践的な英語力を養います(主に3、4年次)。

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英語のクラス分けは、入学当初に行うTOEICのスコアに基づき行われ、少人数のクラスでで密度の濃い学習を行います。言語科目の組み合わせは各自の学習計画により多様ですが、言語文化学部生の多くは10単位、国際社会学部生の多くは16単位のGLIP英語科目を履修し、英語力を向上させています。


多言語グローバル・キャンパスで学ぶ

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こうした「英語」の授業以外に、東京外大には英語力を伸ばす様々な「しかけ」があります。これらはすべての学生に対して開かれ、自分の目的に応じて自由に学ぶことができます。そのうち、中心となる4つをご紹介します。

その1 「英語で学ぶ」、多数の授業

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世界教養プログラムや学部の専門コースの中には、英語で行われている授業が多数、あります。これらの授業では、英語で講義を聞いたり、ディスカッションをしたりしながら、国際的な教養を身につけていきます。さまざまな分野、レベルの授業が開講されており、各自の興味や目的に合わせて自由に履修することが可能です。

英語による科目の一部は、東京外大の交換留学プログラムと共通で開講されており、東京外大で学ぶ世界各地からの留学生と一緒に授業を受けることができます。また、これらの授業を履修することで、留学先で英語の講義を受講するためのトレーニングにもなります。

両学部共通の教養科目群のなかで開講されている「英語で学ぶ」科目の一部をご紹介しましょう。

Language and Information Studies

Language and Society

Applied Language and Communication Studies

Introduction to Language and Culture

Applied Linguistics

Translation / Interpreting Studies

Second Language Acquisition

Intercultural Communication

Speech Communication

Culture and Literary Studies

Comparative Literature

Literature and Music

Japanese Youth and Popular Culture

Japanese Film in Comparative Perspective

Indian Mass Media and Globalization

HAIKU

Japanese Mythology

Indian Cinema: Culture and Communication

Area Studies

Japan and Asia

Introduction to Japanese Traditional Culture

Japanese Society and Culture from an Anthropological Perspective

The Middle East in International Politics

Topics of Contemporary Japan

Japanese Modern History

Immigrants’ Experience in the U.S.”

Contemporary Global Studies

Cultural Studies

Media and Politics in Japan

Corporate Governance and Culture in Comparative Perspective

World Religions

Japanese Religions

Media-Government Relationship in Japanese Society

Modern Japanese Culture and Society from the Perspective of Popular History

Media and Society

International Relations

Globalization and Immigration

Introduction to International Relations

War and Journalism

Introduction to Japanese Politics

International Social Development

Introduction to Peace and Conflict Studies — Human Security

International Law

International Economic Assistance for the Developing World

その2 英語学習支援センター(English Learning Center: ELC)

東京外大生の英語学習をサポートするELCは、英語力をのばしたい!とおもう学生が集う場です。

(1) スピーキング・セッション

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月~金曜日まで週5日、2~5時限まで、各40分の60セッションを実施しています。週ごとにテーマを決め、各セッションには5名までが参加できます。2013年4月~12月には、のべ3240人が、このグループ・セッションに参加しました。参加学生は、セッション後にエッセイをメールで提出し、アドバイザーよりコメントを返却してもらいます。相談に応じて留学および就職支援のための特別セッションを実施しています。

(2) ライティング・セッション

英作文自動採点システムCriterionを利用し、フィードバックをもとに書き直しをしていく学習システムです。メールや、対面式によるアドバイスも提供しています。学習者のレベルに応じたトピックと達成スコアが設定されています。。2013年4月~12月には、のべ1033人が利用しました。

(3)  eラーニング・プログラムの提供

複数のeラーニング・プログラムを提供しています。リーディング、リスニング、Eメールライティング・プログラム、12,000語が学習可能な語彙学習プログラムなどを使って、いつでもどこでも、英語学習が可能になっています。

(4) 英語力測定テストの実施

入学時、一年次末、二年次末に全学部生を対象にTOEIC-IPテストを実施しています。また、 ケンブリッジ大学評価機関(ESOL)との共同研究により開発されたELCライティングテスト、ACTFL OPIに基づき、ケンブリッジ英検なども参照して開発されたELCスピーキングテストを、ELCを通じて受けることができます。自分の力を確認しながら、学習をすすめることができます。

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ELCでは、多読用に英語学習雑誌・新聞他、約5,000冊の貸し出しも行っています。

(5)TUFS言語パスポート(英語) の発行

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TOEIC-IPテスト、ELCライティング・スピーキングテストに基づき、CEFRに準拠した基準による言語パスポートを全学部生に発行します。

その3 海外留学

東京外大では、学生の約半数が交換留学などの機会をつかって、1年間の留学をしています。世界各地の協定大学への留学の道がありますが、その中には英語圏への留学のプログラムも多数用意されています。英語圏の交流協定校は、次の通りです。

アメリカ

  • コーネル大学
  • カリフォルニア大学サンディエゴ校
  • ニューヨーク州立大学オルバニー校
  • サンディエゴ州立大学
  • ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校

カナダ

  • ブリティッシュ・コロンビア大学
  • レジャイナ大学

英国

  • ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院
  • リーズ大学
  • マンチェスター大学
  • エセックス大学

アイルランド

  • アイルランド国立大学コーク校

ニュージーランド

  • オークランド大学
  • ヴィクトリア大学ウェリントン校

オーストラリア

  • オーストラリア国立大学
  • メルボルン大学

シンガポール

  • シンガポール国立大学

また、夏休みや春休みを利用して短期留学するショートビジット先も、どんどん増えています。これらの留学では、留学先で習得した単位を東京外大の単位として認定することができます。

その4 寮での共同生活

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本学の学生寮では、留学生と日本人学生の混住です。3つある寮の建物のうち、1号館、2号館は留学生専用。3号館には日本人学生と留学生が入居しています。日常生活を通じて、仲間をつくり、そして互いの文化を尊重しあう経験を積んでいます。


「英語」を専門にする

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こうした英語力を向上のための方策は、本学のすべての学生に開かれています。こうして培った英語力を基礎に、さらに「英語」に関する分野を専門とする学生も大勢います。東京外大では、3年次から専門別のコースにわかれ専門教育を受けますが、このうち、言語文化学部の言語情報コースでは英語学、グローバルコミュニケーションコースでは英語教育学や、通訳・翻訳論、総合文化コースでは英米文学を専攻することができます。