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スペインin TUFS ―日西交流400周年にちなんで

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1613年(慶長18年)、支倉常長(1570-1621)を大使とする慶長遣欧使節団が仙台藩主伊達政宗により派遣されました。使節団は当時スペイン領であったメキシコを経由してスペインに渡り、国王フェリペ3世に謁見、さらにローマへも赴き教皇パウロ5世への謁見を果たしました。日本人として初めて太平洋と大西洋を往復したこの使節団は、日本とスペインの交流関係の最初の第一歩を築いたのです。

この慶長遣欧使節団派遣から400周年を記念して、今年から来年にかけて日本とスペインの各地で日本スペイン交流400周年事業が催されます。東京外国語大学でもさまざまなイベントが企画されています。

日西交流400周年東京外語大学企画

<1> 10.26 シンポジウム「慶長遣欧使節400年―新出史料からみる時代と世界観」

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10月26日(土)には、まず東京外国語大学国際日本研究センター&スペイン・ラテンアメリカ美術史学会共催、スペイン史学会主催で「慶長遣欧使節400年―新出史料からみる時代と世界観」が行われます。仙台市博物館所蔵の慶長遣欧使節関係資料が2013年6月、ユネスコ記憶遺産に登録されたというニュースは記憶に新しいところです。この研究大会では、歴史や美術史の専門家たちが多様な史料を用いて当時の世界像を解き明かしてくれることでしょう。

  • 2013年10月26日(土)13:00~17:30
  • 会場:東京外国語大学 留学生日本語教育センター さくらホール
  • 報告者・タイトル
  1. Martínez Shaw “Japón y el Galeón de Manila en la Era de Keicho”
  2. ホムロ・エハルト「16・17世紀スペイン領フィリピンにおける奴隷制度」
  3. 浅野ひとみ「16-17世紀に請来されたキリスト教関連品に関する一考察」
  4. 小川仁「コロンナ家と慶長遣欧使節―コロンナ文書館蔵新出史料に見る両者の関係―」

<2> 11.20-12.22 図書館特別展「東京外国語大学とスペイン語」

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東京外国語大学でのスペイン語教育は、1897年(明治30年)に、東京高等商業学校に附属外國語學校が設けられたときに始まります。以後、本学のスペイン語セクションは、辞書や学習書の編纂、スペイン文学の翻訳、スペイン語圏の地域研究など各分野で日本のスペイン研究をリードしてきました。11月20日から12月22日まで本学附属図書館2階ギャラリーで行われる付属図書館第14回特別展示「東京外国語大学とスペイン語」では、本邦初の本格的な西和辞典といった貴重な資料により、その長い歴史の一環をご覧いただけます。

<3> 11.22 外語祭特別企画「学長特別講義」

外語祭期間中には、スペイン史を専門とする立石博高学長による特別講演が予定されています。タイトルは、「スペインの宮廷画家ベラスケス――歴史家が芸術を語る――」 奮ってご参加ください。

  • 2013年11月22日(金)13時30分~15時30分
  • 場所:東京外国語大学 研究講義棟101教室(マルチメディア・ホール)

<4>  12.7 スペイン語劇公演(東京セルバンテス文化センター)

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11月の外語祭では、例年通り、日本でも近年つとに知られつつあるスペイン語圏料理の模擬店、そして2年生を中心に行われる語劇をお楽しみいただけます。さらに、今年は日西交流400周年を記念して、12月7日に、神奈川大学、上智大学、清泉女子大学、東京外国語大学がそれぞれのスペイン語劇(日本語字幕付き)を東京セルバンテス文化センターで上演する「テアトロ・エスパニョール・マラソン」が開催されます。

<5>  12.11 「東京外大フラメンコの夕べ―逢坂剛氏を迎えて」

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12月11日(水)には本学アゴラグローバルにて「東京外大フラメンコの夕べ―逢坂剛氏を迎えて―」がイスパニア会の後援で開催されます。スペインを代表する芸術は、実はフラメンコだけではありません。しかしフラメンコが日本で多くの人に愛されていることは紛れもない事実。直木賞受賞作『カディスの赤い星』をはじめスペインを舞台にした数々の小説で知られる作家の逢坂剛氏による特別講演、本学のスペイン舞踊部とカンテ研究会によるフラメンコ舞踊と歌の公演で、スペインへの情熱と愛をたっぷり感じられる楽しい夜になるでしょう。

そのほか・・・

学外での講演会としては11月13日に、高垣敏博本学教授による講演「スペイン語の多様性について−現地調査のたのしみ」が開催されます。高垣先生は世界に広がるスペイン語の語彙・文法のバリエーションの現状を知るためのプロジェクトを、20年前から展開されています。講演では、この研究プロジェクトや、現地調査のエピソードや多様性の魅力をお話いただきます。

  • 日時 2013年11月13日19時~
  • 会場:セルバンテス文化センター東京 地下1階オーディトリアム
  • 詳細は、こちら

また、日本スペイン交流400年周年事業として、スペインの現代美術も日本各地の美術館などで紹介されます。現代美術なんて難しそう?! いえいえ、作品が作られたコンテクストが分かると、ぐっとおもしろく感じられるはず。外部から講師を招いての「現代スペインの美術と建築連続講演会」(日程未定)でその魅力の一端に触れてください。

なお、これらすべてのイベントの詳細は「TUFS日西交流400周年実行委員会 スペイン年イベント情報」に順次掲載されます。各種催し物に、是非、ご参加ください。

http://www.tufs.ac.jp/common/gl/S/index.html


東京外国語大学でスペイン語を学ぶ

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このような、スペイン関連催し物が目白押しの2013年ですが、ここで、本学でのスペイン語・スペイン地域教育をご紹介しておきましょう。東京外国語大学でスペイン語を学ぶには、大きく分けて2つの道があります。一つは、スペイン語を専攻言語(地域言語A)科目)としてみっちり勉強する道。もう一つ、2番目の教養外国語として、スペイン語を選択する方法です。

専攻言語としてスペイン語を学ぶには、言語文化学部の場合はスペイン語を、国際社会学部の場合には西南ヨーロッパ第2地域かラテンアメリカ地域を選択して入学することになります。1・2年次のスペイン語教育は両学部共通で行っています。ネイティブ教員との会話2コマ、文法2コマ、読解1コマと週に5コマのスペイン語の授業があります。並行して、地域基礎などの授業でスペイン語圏の地域事情、歴史、文化の基礎を学んでいきます。

3・4年生ではゼミでの勉強を中心に、各自の専門性を伸ばしていきます。例年多くの学生が、スペインとメキシコにある協定校への派遣留学、スペイン・サラマンカ大学へのショートビジット(短期留学)、私費留学などでスペイン語圏へ飛び出し、スペイン語の力に磨きをかけます。

教養外国語としてスペイン語を選ぶ場合には、週に1コマから2コマ学習することになります。初級、中・上級の2レベルが開講されています。ショートビジットなどを活用すれば、さらに力を伸ばすことができます。

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スペイン語圏に関わる部活動・サークル活動

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東京外国語大学ではスペイン語圏に関わる部活動やサークル活動も盛んです。上述したスペイン舞踊部とカンテ研究会ではフラメンコの踊りと歌を、サルサ研究会ではラテン音楽の一種であるサルサの演奏を行っています。また、ラテンアメリカの会GIRASOL(ヒラソル)では、ラテンアメリカ地域を対象とした国際協力活動を行っています。

IMG_3300[1] スペイン舞踊部(全国学生フラメンコ連盟の館山合宿イベントにて)

今年の秋は、是非、スペインに注目ください!